共催 同志社女子大学英語英文学科・同志社女子大学英語英文学会
2024年7月27日(土)28日(日)の2日間、3つの講座をハイブリッド式で開催しました。
各講座25名-43名の皆様に、教室およびZoomでご参加いただきました。
ご協力くださいました皆様に感謝申し上げます。(2027.7.30)
特別な配慮を要する方へ
場内誘導、座席の確保等について、特別な配慮をご希望の方は、早めにご希望の内容を英語英文学会までお知らせください。ご要望内容を検討させていただき、可能な範囲での対応を取らせていただきます。
講座1 2024年7月27日(土)14:00-15:30
英語講座
演題:The ownership of English
講師:Mahboubeh(マハブーベ) Rakhshandehroo(ラクシャンデル) (大阪大学マルチリンガル教育センター非常勤講師)
講座内容:The presenter will discuss the three concentric circles of Global Englishes (GE) and will share her experiences with learning and teaching English as a second language. Activities and discussion questions will facilitate learners' reevaluation of English native speakerist ideologies and learner ownership of the English language.
プロフィール:I received my PhD in Human Sciences (Critical Studies in Transformative Education) from Osaka University. I am currently a lecturer at Osaka University. I am also the Integrating Content and Language in Higher Education (ICLHE) East Asia leadership team coordinator.
My research interests include English-Medium Instruction (EMI) support, English native speakerism, multiculturalism, Collaborative Online International Learning (COIL), and sustainable internationalization.
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講座2 7月28日(日)10:30-12:00
演題:小津安二郎は新しいのか
講師:宮本 明子(本学表象文化学部日本語日本文学科准教授)
講座内容:2023年は、映画監督小津安二郎の生誕120周年、没後60周年でした。国内外でのさまざまな企画に参加しながら、小津安二郎を現代に通じる新しい監督として評価する動きを感じています。そうだとすると、小津安二郎の何が、新しいと言えるのでしょうか。私が小津映画に触れるようになった頃から抱いてきた問に、改めてみなさんと迫りたいと思います。
プロフィール:早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。小津安二郎監督を中心に、映画一次資料調査および日本映画研究を進めている。現在は小津監督と脚本を執筆した野田高梧の手帳を翻刻中。『台本からたどる小津安二郎』(龜鳴屋、2021年)、共編著に、小津組関係者への取材、各執筆者の論考をまとめた『小津安二郎 大全』(朝日新聞出版、2019年)などがある。
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講座3 7月28日(日)13:00-14:30
英語講座
演題:Macbeth : Sound and Vision
講師:Timothy L. Medlock (本学表象文化学部英語英文学科准教授)
講座内容:Macbeth is a visual feast with a capacity for impressive staging inspired by both its supernatural and human elements. Yet the language itself also contains many extraordinary images that illustrate the play’s concerns and the mental landscape of its main actors. In this talk, I will consider some of that imagery and demonstrate how an actor makes use of it to build a monologue for performance.
プロフィール: 1990 年MA (Hons) Classics, Saint Andrew’s University, Scotland / 1990-91年 Film & Theatre Studies at Emory University, USA / 1994年-Present 狂言 under 丸石やすし. Member of NOHO 劇団. Actor-Director of numerous performance projects.
Research interests: Japanese-Western fusion theatre, theatre in TEFL.
共催 同志社女子大学英語英文学科・同志社女子大学英語英文学会 参加費無料
2023年7月22日(土)23日(日)の2日間、3つの講座をハイブリッド式で開催しました。
各講座38名-66名の皆様に、教室およびZoomでご参加いただきました。
ご協力くださいました皆様に感謝申し上げます。(2023.7.23)
講座1 2023年7月22日(土)14:00-15:30
英語講座
演題:Reproductive and sexual rights vs. family norms
and pronatalism in contemporary Japan?
講師:Isabel(イザベル) FASSBENDER(ファスベンダー) (本学学芸学部国際教養学科助教 有期)
講座内容:
Since the 1990s, it has been said that Japan is slipping into a demographic disaster due to low birth rates and a rapidly aging society.
This talk discusses low birth rate countermeasures, political discourses, and media representations focusing on family, pregnancy, and birth in contemporary Japan and asks if reproductive and sexual rights might be jeopardized within a pronatalist ideology.
プロフィール:
同志社女子大学学芸学部国際教養学科助教(有期)。2020年東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。研究関心は、日本におけるジェンダーをめぐる諸問題、家族社会学、生殖の政治学、生殖援助技術。著書にはActive Pursuit of Pregnancy: Neoliberalism, Postfeminism and the Politics of Reproduction in Contemporary Japan (Brill, 2022) がある。
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講座2 7月23日(日)10:30-12:00
演題:買い物と女性たち
―近代イギリスにおける社会改善の取り組み―
講師:浮網 佳苗 (本学表象文化学部英語英文学科助教 有期)
講座内容:
今日私たちが享受する消費社会の源流のひとつである近代イギリスでは、自由な経済活動によって生じた様々な弊害(貧困、長時間・低賃金労働、環境問題など)に対して、消費行動を通じて改善を図ろうとする取り組みが広がっていきました。とくに国内最大規模を誇った消費者組織である生活協同組合は、消費による社会改善を広めた先駆的存在でした。本講座では、日常の買い物を担っていた女性組合員の活動に着目することで、現在のイギリスにおける消費文化の特徴につながる消費実践について考えます。
プロフィール
京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。近現代イギリスの歴史と文化、とりわけ消費に関わる思想や実践を研究。イギリス女性史研究会役員。くらしと協同の研究所(京都)メンバー。主な論文に「消費者としての女性たち―19~20世紀転換期イギリスの協同組合運動を事例として」(『女性とジェンダーの歴史』、2020年)。「19世紀中葉から20世紀初頭におけるイギリス協同組合運動の展開と言語」(『史林』、2017年)。
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講座3 7月23日(日)13:00-14:30
演題:『ハリー・ポッター』から読み解くイギリス
講師: 坂田(さかた) 薫子(かおるこ) (日本女子大学文学部英文学科教授)
講座内容:
世界的ベスト・セラーとなった『ハリー・ポッター』シリーズ(1997~2007年)は、現代のイギリス社会が抱える諸問題と、それらに対するJ・K・ローリングの回答を読み取ることができるファンタジー小説です。本講座では『ハリー・ポッター』シリーズにどのように人種問題と階級問題が描かれているのかについて解説します。講座開講日までに作品(翻訳で構いません)を読むか、映画を観ていただけると理解が深まります。
プロフィール
日本女子大学文学部英文学科卒業。日本女子大学大学院文学研究科博士課程後期英文学専攻単位取得満期退学。現在、日本女子大学文学部英文学科教授。主な著書は『脇役たちの言い分―ジェイン・オースティンの小説を読む』(単著、音羽書房鶴見書店、2014年)、『怪物(モンスター)のトリセツ(取扱説明書)―ドラキュラのロンドン、ハリー・ポッターのイギリス』(単著、音羽書房鶴見書店、2019年)など。
共催 同志社女子大学英語英文学科・同志社女子大学英語英文学会 参加費無料
2022年7月23日(土)24日(日)の2日間、3つの講座をハイブリッド式で開催しました。
各講座40名前後の皆様に、教室およびZoomでご参加いただきました。
ご協力くださいました皆様に感謝申し上げます。(2022.7.26)
講座1 2022年7月23日(土)14:00-15:30
演題:Learning from our intercultural experiences: developing a new consciousness
講師:﨑 ミチ・アン (本学表象文化学部英語英文学科准教授)
講座内容: Have you ever imagined yourself living in another person’s world? How can we learn from our intercultural experiences to think more flexible and with empathy? In this lecture, participants will have an opportunity to think together about the deep meanings of ‘culture’, realize some of their unconscious biases and explore ways to further strengthen their own intercultural agility and communication skills.
プロフィール: カナダ・バンクーバー出身。来日 26 年。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程終了。博士(人間科学)。京都 インターナショナルスクール理事長。TABUNKO(多文化を背景に持つ家族の支援グループ)代表。異文化コミュニケ ーション学会(SIETAR Japan) 2022 年年次大会 実行委員長。専門は社会言語学、異文化間コミュニケーション。日本 におけるダイバーシティーと多文化共生について研究中。主な論文に “Schooling Diversity: Newcomer immigrant youth, education and learning support in Japan” (学校教育の多様性:日本におけるニューカマーの子どもと彼ら の教育と学習支援の課題) , (2019) PEOPLE: International Journal of Social Sciences, Volume 4, Issue 2 などがある。
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講座2 7月24日(日)10:30-12:00
演題:『フランケンシュタイン』再読 ~被造物に救いはあるのか~
講師: 鈴木 里奈 (本学大学院文学研究科英語英文学専攻 博士課程後期修了生)
講座内容: 自然科学の飛躍的発展、産業革命とフランス革命の余波から生まれた『フランケンシュタイン』。歴史の転換期に生 じた歪と闇、作者メアリ・シェリーの人生の葛藤を投影したこの物語は、近代科学の功罪や社会悪が生まれる原理、 生命倫理など、現代に通底する多くの普遍的テーマを孕んでいます。本講座では、物語の思想的背景を切り取りな がら、誕生から 200 年を経ても色褪せないその魅力と現代的意義について考えたいと思います。
プロフィール: 同志社女子大学大学院文学研究科英語英文学専攻博士課程(後期)修了。博士(英語英文学)。同志社女子大学 (2011 年~2020 年)および同志社大学、滋賀県立大学、関西大学嘱託講師を経て、現在は(一社)近畿建設協会にお いて経営企画部チーフとして勤務。論文に「『聖レオン』にみるゴドウィンの社会改革に対する懐疑」(『英文学研究』支 部統合号、2017 年)、「『フランケンシュタイン』における自然科学と決定論」(『フランケンシュタインの世紀』、2019 年) など。
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講座3 7月24日(日)13:00-14:30
演題:トクシック・マスキュリニティ(有害な男らしさ)の視点から考える 21 世紀アメリカ映画
講師:國友 万裕 (本学嘱託講師)
講座内容: アメリカでは 21 世紀になってトクシック・マスキュリニティ(有害な男らしさ)という言葉があちこちで使われるように なりました。「男らしさ」の病にとらわれる男性たちは、弱者を支配し、自分の心身も破壊しようとします。そのことが反 省されるようになってきたのです。ハリウッド映画も白人異性愛男性中心主義を抜本的に改革する流れになってきて います。本講座では、『ムーンライト』『グリーンブック』など近年のアメリカ映画を中心にハリウッドで高い評価を受け た日本映画『ドライブ・マイ・カー』などにも話を広げ、男性のジェンダー問題について考えてみたいと思います。
プロフィール: 1964年生まれ。京都在住。同志社女子大学の他、京都大学・同志社大学・龍谷大学・京都女子大学で英語や映画など の授業を教える。著書に『マッチョになりたい!?世紀末ハリウッド映画の男性イメージ』(彩流社)、『BL 時代の男子 学』(近代映画社)、『マスキュリニティで読む 21 世紀アメリカ映画』(英宝社)
各講座共に、100名前後のご参加をいただき、大盛況のうちに終了することができました。
講座2の福島祥一郎先生の講座資料をアップロードしましたので、ご参照ください。
オンライン(Zoom)にてライブ配信も行います。参加方法に関わらず、参加を希望される方は、下の申し込みフォーム・またはEmailにてお申し込みをお願いします。状況によっては、オンライン開催のみの可能性があります。
原則として、対面(教室)でのご参加は、本学在学生、卒業生、教職員に限定させていただきます。一般の方は、オンライン(Zoom)のみでご参加いただけます。
2021年7月24日(土)
講座1:14:00~16:00
演題:外国語教育が大きく変わります
講師:直山 木綿子(文部科学省初等中等教育局 視学官)
<概要>新学習指導要領が、小学校においては2020年度より、中学校においては2021年度より、高等学校においては2022年度より年次進行で全面実施です。学習要領改訂により日本の外国語教育は、その目標及び内容などが大きく変わります。
本講座では、どのように変わるのか、そして、新学習指導要領に沿って小・中学校ではどのような外国語活動及び外国語の授業が展開されているのかをお伝えするとともに、その成果と課題を踏まえ今後どのように取り組むべきかについて、皆さんと考えます。
<講師プロフィール>
現職・役職名
文部科学省初等中等教育局 視学官
(併任) 教育課程課、情報教育・外国語教育 教科調査官
国立教育政策研究所 教育課程研究センター 教育課程調査官、学力調査官
略歴
・英語科教諭として京都市立中学校二校に勤務
・1998年度(平成10年度)京都市立永松記念教育センター(現 京都市総合教育センター)研究課に研究員として勤務、京都市における小学校英語指導計画、教材を作成。
・2003年度(平成15年度)京都市総合教育センターカリキュラム開発支援センター
初等英語担当指導主事
・2006年度(平成18年度)京都市総合教育センター指導室指導主事
・2007年度(平成19年度)京都市教育委員会学校指導課・教育センター 指導室 指導主事
・2009年度(平成21年度)4月より、文部科学省初等中等教育局 教育課程課、情報教育・外国語教育課(前 国際教育課)教科調査官、国立教育政策研究所教育課程研究センター 教育課程調査官、学力調査官
・2019年度(平成31年度)4月より、現在に至る。
<近年の著書・論文>
【新教育課程ライブラリ】「これからの授業力と研修」 2016年7月 ぎょうせい
「プロ教師に学ぶ真のアクティブ・ラーニング」2017年8月 開隆堂出版
「なぜ、いま小学校で外国語を学ぶのか」 2019年3月 小学館
「イラストで見る全単元・全時間の授業のすべて」各学年
外国語活動小学校3年生・4年生、外国語小学校5年生・6年生
直山木綿子編著 2021年3月 東洋館出版社
「小学校外国語教育の指導と評価」 直山木綿子監修 2021年3月 文溪堂
2021年7月25日(日)
講座2:10:30~12:00
演題:コロナ禍で読むエドガー・アラン・ポーの文学
講師:福島 祥一郎(表象文化学部英語英文学科助教)
<概要>
コロナウィルスがまん延してから一年半——ひとつの感染症によって、私たちの生活、そして思考は大きな変化を余儀なくされています。しかし、歴史を紐解けば、人間は常に感染症の脅威にさらされ、その恐怖や不安とともに生きてきました。本講演では、私の専門であるE・A・ポーの “The Masque of the Red Death” 等をとりあげ、ポーがそうした恐怖や不安をどのように自身の文学に落とし込み、物語を構築していったかについてお話しできたらと思います。
<プロフィール>
新潟県生まれ。立命館大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。著書に『英語文学の諸相』(共著)(金星堂、2020年)、論文に"Viewing and Poe's Detective Fiction: Intrusion of the 'Real' in 'The Mystery of Marie Rogêt'"(『ポー研究』第9号、2017年)などがある。専門は、ポーを中心としたアメリカン・ルネッサンス期の文学、および文芸批評。アメリカの思想史的な展開にも関心がある。日本ポー学会事務局長。
2021年7月25日(日)
講座3:13:00~14:30
講師:若本 夏美(表象文化学部英語英文学科教授)
演題:国際語としての英語の学び方:オックスフォード大学での1年間の研究をもとに
<概要>リンガフランカとして英語を学び・使うコツ(=ストラテジー)とは?この問いの答を見つけるべく、2018年渡英、1年間オックスフォード大学にて研究に没頭しました。本講演ではそこでの知見を参加者の皆さんだけにこっそりお話します。帰国後、ALPS Project(若本ゼミ・21期生)として取り組んだ実践内容、オックスフォードの美しい写真もあわせて御紹介致します。Never miss an opportunity!
<プロフィール>
専門は応用言語学(学習者の個人差・方略・スタイル)。カナダ・トロント大学にて博士号取得(第二言語教育)。2018年より1年間、イギリス・オックスフォード大学客員研究員。京都大学卒業後、公立中学校(京都府)で11年間英語教員。主な著書:Extraversion/Introversion in foreign language learning (Peter Lang, 2009)。「国際語としての英語:進化する英語科教育法」(共著、松柏社、2017年)など。京都府亀岡市湯ノ花温泉在住。 自転車通勤。HP: http://wakamoto.org/natsumi/
講座参加者アンケートのお願い
アンケートにご協力ください。(所要時間5分程度)
たくさんの方にご参加いただき無事に終了いたしました。
ありがとうございました。(2019/07/30)
日程 2019年7月27日(土)14:00-16:00
場所 同志社女子大学今出川キャンパス(京都市上京区今出川通り寺町西入ル)
ジェームズ館207(予定)
アクセス・交通機関
参加費 無料(一般公開)
「京都観光と語学の文化資本が活かされる時代」
1 観光から見た京都観光
観光振興と都市観光を振り返る
2 現代・21世紀とグローバル化
現代の課題の解決とグローバル展開、国際交流の中での発展
3 京都の明治から150年の取組み
都市の再生の文化資本の形成の取組みと京都の明治維新からの150年を
振り返る
4 地域を元気にする観光の機能
観光機能の時代的変化と要請される役割
文化性・経済性・まちづくりから観光まちづくり・観光産業への展開
5 女性の活躍と国際交流
人財に着目した女性の活躍に影響を与えた異文化
具体事例から女性の取組みを振り返る。異文化の果たした役割
6 ローカル文化を伝える語学の役割
グローバル化の時代におけるローカル文化の発信・交流の重要性
7 文化資本による地域再生
文化資本を活かした地域経営と地域の再生の取組み
生活文化の体験・交流を活かす観光の取組み
申込方法 氏名、住所、電話番号を明記の上、Email、FAX、郵便などでお申込ください。
主催 同志社女子大学表象文化学部英語英文学科・同志社女子大学英語英文学会