京都支部

2001年1月20日に発足しました。


2022年度

第21回京都支部``春の集い``は、2023年3月11日(土)にジェームス館に於いて、元学長・名誉教授の児玉実英先生をお招きし、『ロマン派の理想郷-――キーツ、コンスタブル、ベートーヴェン―――パストラルの世界への憧れ』というタイトルで、ロマン派として詩人、画家、音楽家とそれぞれの分野での活動、歴史的意味などについてお話いただきました。待ちに待ったジェームス館での3年ぶりの開催となりました。

登壇なさった先生に釘付けとなりましたのは、手になさっていたペットボトルが水でもお茶でもなく、コカ・コーラだったことでした。

私は児玉ゼミの卒業生です。在籍していた2年間、栄光館2階の教室で、時には、先生がピアノを弾いてくださったり、皆で散策に行ったりと大変和やかで豊かな時間を過ごしました。卒業後、それぞれ各地で仕事、家庭などの道を歩むこととなりましたが、今から15年ほど前に同じくゼミ生の並河久仁子さんと街でばったりと再会したことからゼミの同窓会を開催するようになりました。

それから先生のお誕生月の12月にお誕生日と皆との再会をお祝いしています。コロナ禍の間は開催を見送らねばなりませんでしたが、昨年末は先生が卒寿をお迎えになるということで思い切って企画することにしました。開催するにあたり、先ず考えましたのは先生にピアノを弾いていただくということでした。先生は私達のわがままを快く聞いてくださり、当日はミニコンサート開催の運びとなりました。いつも先生とお話して思いますのは、先生のご興味は英米文学の分野だけにとどまらず多岐にわたっておられるということです。いつも眼をきらきらとさせて今、取り組んでおられることや、これから取り組みたいと思っておられることをお話くださいます。

 久しぶりに足を踏み入れたジェームス館と英米文学の世界、次回の機会を楽しみに日々の色々な気づきを大切に過ごしていきたいと思いました。(1990年卒)

 


同志社女子大学英語英文学会

第21回 京都支部“春の集い”ご案内

 

 

 コロナ禍の中、皆様、いかがお過ごしでしょうか?今回は、3年ぶりにジェームズ館で開催となりました。

今回は、元学長の児玉実英先生による英文学の薫り高いお講義です。

安全には、万全を期して開催予定ですが体調に十分留意されて御参加くださいますようにお願いいたします。

                       

 タイトル:ロマン派の理想郷---

          キーツ、コンスタブル、ベートーヴェン

               --- パストラルの世界への憧れ

講 師:同志社女子大学元学長・名誉教授

      児玉実英先生

日 時:2023年3月11日(土)

           午後1:30~3:00(受付1:15~)

会 場:同志社女子大学今出川キャンパス

     ジェームズ館206 

会 費:無料(恒例のアフタヌーン・ティは、中止とさせていただきました。)

 

3月1日(水)までに出席ご希望の方は、ご連絡ください。

egakkai@dwc.doshisha.ac.jp

 


2020年度

同志社女子大学英語英文学会

第20回 京都支部“春の集い”ご案内

 

 長引くコロナ禍の中、いかがお暮しでしょうか?。昨年はコロナのため、中止となりましたが、卒業生でもある辻英子先生にもう一度、シェイクスピア時代の演劇状況や、シェイクスピアの英語の特色などをお話していただくこととになりました。今回、初めて同窓会館 での開催となります。安全には、万全を期して開催予定ですがご自分の体調などに十分留意されて御参加くださいますようにお願いいたします。

                       

タイトル:「シェイクスピア再読」

 

講 師:同志社女子大学准教授 辻 英子先生

 

日 時:2021年3月27日(土)

           午後1:30~3:00(受付1:15~)

 

会 場:同志社同窓会館大ホール 

京都市上京区今出川寺町西入(元同志社幼稚園北隣) 

 

会 費:無料(恒例のアフタヌーン・ティは、中止とさせていただきました。)

 

出席ご希望の方は、3月12日(金)までにご連絡ください。
egakkai@dwc.doshisha.ac.jp


2019年度

 

新型コロナウィルスの影響で、2020年度に延期されました。

 


2018年度

 

「春の集いに参加して」

 3
30日午後、風間末起子先生によるマーガレット・ドラブルの最新作「昏い水」―老いを見つめて―の講義に参加させていただいた。

 

テーマが気になりながらも、この数年で母と妹を亡くした私はまた暗い気持に引き戻されるのではないかという恐怖から、なかなか申し込めずにいたが、当日の朝「初めて参加するのですが、本を読んでなくても大丈夫でしょうか?」と連絡した。快諾いただき、懐かしいジェームズ館で、約30名の卒業生と講義や茶話会で充実した学びの時間を過ごすことができた。参加者は、親の介護の合間に出てきた方や中には80代の方も。卒業後も学びに貪欲な諸先輩方の姿勢に刺激を受け、背筋がピンと伸びた。

 

「本を読んでいたが途中で諦めた」との声が多くあったが、後日私も読んだが3か月かかり、実感せざるを得なかった。集中力の問題だけではなく、多くの登場人物の高齢者が過去・現在・未来を個々のフィルターを通して告白するが、コロコロと主語だけでなく場所・場面や視点が変わる。何度もページを戻り、読みながらも常に気が抜けなかった。風間先生の講義を受けてなければ、途中で挫折していたと思うので、読破できたことは、妙に嬉しかった。老いの心理を直視するこの作品は今後生きていくヒントになると思う。

 

印象的だったことは、描写や構成の巧みさと「生き抜かねば」という強い
メッセージを感じたこと。
70代後半の元気で働き続けている主人公フランが娘ポペットの思い出の品(宝物)に涙したシーンやテリーサの息子が母を看取るシーン等は心打たれた。(1986年卒)

 

2017年度

 

「春の集い」に参加して

 

 

 

 

 暖かな春の三月の土曜日の午後、思い出がいっぱいのジェームズ館の教室で,甲元洋

 

子先生のご講演。熱い思いを込めつつも、穏やかな語り口でRobert Browning の魅力をお話しくださいました。

 

その間、私は学生時代にタイム・スリップしていました。というのも、甲元先生とは大学院在籍の時期がいくぶん重なり、当時のことが思い出されたのです。修士課程(博士前期課程)に入学したとき、先生が同志社女子大学大学院の初の文学博士を目指して論文を書いておられるということは、院生の間では広く知られていました。先生は私たちの目標であり、私にとっては「雲の上」の存在でした。

 

そういうわけで、今回、京都支部会で初めて甲元先生のご講演をうかがうことができ、とても感謝しています。

 

Browningは難解であると先生が指摘されましたが、学生時代に私には手に負えない詩人でした。ところが、先生は彼は愛情が深く、またその愛情はテーマや詩的表現となって作品の中で息づいていることを、分かり易くお話ししてくださいました。おもわず、

 

「なんて素敵な詩人なんでしょう!」と、再認識。

 

ご講演の間、甲元先生の表情に見られた「恋する乙女」スマイルは、学生時代と同じでとてもチャーミングでした。1979年卒 82年院修了)