愛媛支部

2018年度

 第18回愛媛支部会は、松山の伊予鉄会館にて7月28日に開催されました。

 講演会は、卒業生の諸木宏子先生に、「子どもと楽しむ英語 – 小学校英語教科化に向けて」と題してお話いただきました。小学校で、英語が、体験して親しむ「外国語活動」から、定められた学習目標に沿って成績と評価がつく「教科」に変わった経緯と、現状の課題をお話いただき、その上で、小学生が英語を学ぶメリットを活かして楽しく学ぶ方法を教えていただきました。

 諸木先生は、ご自身の主宰される英語スクール、八尾市の英語教室、そして西大和学園中学校で、毎週400人の子どもたちに、絵本の多読を用いて英語を教えておられます。先生がお使いになっている絵本もご紹介いただき、実際に私たちが生徒になって、先生の授業を体験させていただきました。

 向日葵についての絵本を読んだ後、sunflowerに関する単語を練習し、最後に向日葵のしおりを作る、という流れで、インプットとアウトプットがあり、英語を聞き、読み、最後にクラフト(工作)をして、体験として記憶する、という授業でした。先生の授業は、リズミカルでユーモアがあり、大変楽しく、会場に笑顔と英語と笑い声が響きました。

 英語が話せても、話す内容が貧しくてはいけない、まず母語でしっかり思考できる子どもに育てて欲しい、という諸木先生のアドバイスは、文学を学んだことが活かされる思いがしました。また、諸木先生の英語スクールでは、2年に一度、英語劇を上演しているとのことで、その指導に、同女のシェイクスピア・プロダクションでの学びが役に立っているとおっしゃっていました。

 懇親会は、諸木先生を囲んで、和気藹々とさらに楽しいひと時でした。当日は台風が接近しており、諸木先生は、2泊の予定をキャンセルし、道後温泉にも浸かっていただけないまま、日帰りされました。もっと多くの人に先生の講演を聞いていただきたいですし、ぜひ、また松山にお越しいただきたく思います。

 数日前には愛媛県は大水害に見舞われ、そのため今回の参加を見合わせた方もいらっしゃいました。被災された地域の1日も早い復興と、悲しみの中にある方々に慰めと励ましがあることを祈ります。

 今回の会が無事に開催できましたこと、暑く御礼申し上げます。お忙しい中、労を負ってくださった諸木先生、参加してくださった皆様、英文学会事務局、愛媛支部会世話役の方々に心より感謝いたします。

 (1994卒)