2002年5月18日(土)に発足しました。
2022年10月22日(土)
若本夏美先生を講師にお迎えする予定で、準備中です。
聖地巡礼と最初にイメージしたのは、やはり学生の頃に勉強した カンタベリーの地でした。
なので、日本の場合?と言われてもピンと来ませんでしたが、お遍路さん、これも当然のことながら聖地巡礼なんですよね。
日本に生まれ育ったと言うのに、私はバースから、カンタベリーの地までは車で、その巡礼の道を訪れたことがありますが、日本のお遍路さんについては全くイメージせずに今まで生きてきたように思います。
先生の日本の聖地、四国八十八箇所と西国三十三所のお話は とても興味深く聞かせていただきました。
特に近畿と岐阜に点在する観音信教についてはあまり詳しく知りません でしたので、日本の巡礼の歴史について初めて知ることばかりでした。
日本史は、本当に奥が深く、私が学生の頃に学んできたことは実はほんの少し掻い摘んだものであったのだと、つくづく思います。
先生のお話で、御詠歌と言う和歌が、多くの寺院で採用されていることを知りました。
花山天皇が出家し、西国三十三所の各所で詠まれた和歌が起源であり、後世の巡礼者たちによって歌い継がれてきたと言うのも聖なる地ならではの逸話だと思いました。
お話を聞くだけで、巡礼の旅に参加している気持ちになります。
今回は主にイギリスと日本の場合についてのお話がメインでしたが、どの国にも巡礼があり、
先生が何ども「なぜ?人は聖地巡礼をするのか。」と言う問いかけに私もそれなりに年を重ねたせいか、思うことがたくさんありました。やはり、人生の節目に自分との対話を求めるのが人間の性なのかもしれません。迷いがある時、悲しみの中にある時、全ての人々がみなこうして心を浄化しながら、前へ進んで行こうとしたんですね。
私も自分と対話しながら、心の旅に出かけたいと思います。
ティール先生、素晴らしいお話を本当にありがとうございました。
そして、私は卒業して初めてティール先生の授業を日本語で受けることができました。
先生が日本語を話しているのが不思議で仕方ありませんでした。(笑)(1991年卒)
同志社女子大学英語英文学会
第18回 愛知支部会ご案内
本年度の愛知支部会のご案内です。今年は昨年からお願いしていましたTeele先生が来てくださることになりました。他支部でとても好評だったお話が聞けます。
そして、残念なお知らせですが、支部会は隔年開催と決まりましたので、来年度は休会となります。皆様のご参加でこの会も継続することができると思いますので、ぜひ、ご協力お願いします。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
記
タイトル:聖地巡礼 〜イギリスと日本の場合〜
講 師:同志社女子大学名誉教授 N.J.Teele先生
日 時:2019年 11月30日(土)
講演会 13:30~15:00(受付13:15~)
懇親会 15:00~16:00(ケーキとお茶)
会 場:ホテル トラスティ 名古屋栄
2F ファンクションルーム
℡:052‐968‐5111
名古屋市中区錦3-15-21
(地下鉄栄駅③出口から最初の角を左折徒歩1分)
会 費:¥1,500(講演会のみの参加は無料)
11月15日までに出欠の有無をお知らせ下さい。egakkai@dwc.doshisha.ac.jp
今年は、同志社女子大学英文科の卒業生であり、現在、名古屋学院大学で講師をされている山崎僚子先生をお迎えしました。
刊行、200年記念ということで、メアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」についてのお話でした。フランケンシュタインと言えば、多くの方がその怪物について同じイメージを持っています。例えば、原作を読んでいない人でさえ分かる、日本ではとても有名な登場人物です。
なぜ?そんなに私たちの間で、彼は有名なのでしょう? 先生から新ためてそんな質問がされ、言われてみれば知らない間に私たちの中にどのようにしてそのイメージが定着されていったか?気づかされることが多々ありました。それは1931年のハリウッド映画から始まり、近年では、あのロバート・デニーロがフランケンシュタインを演じ、ハリーポッターを演じたダニエル・ラドクリフまでもが新作の映画に参加しているのですね。日本では明治時代に既に女学校の教材として使われていたというのも驚きましたが、手塚治虫の「鉄腕アトム」「ブラックジャック」と、不二子不二雄Aの「怪物くん」、そして、2000年代に書かれた「鋼の錬金術」と、日本はもちろんのこと、海外でも非常に人気の高いコミックの中で、このフランケンシュタインのモチーフが今だに生きて使われている。ということにただただ、驚きました。
1818年、メアリー・シェリーという1人の女性が執筆した小説が、グローバルに今でも息づいていると言うことがよく分かります。
以前から、山崎先生が「ゴシック文学」を研究されていることは聞いていましたが
新しいアプローチと従来とは違う視点からの様々な文学研究は本当に興味深く、あっ!と言う間の1時間半でした。
そして、やっぱり「原作を読んでみたい。」と、講座の後で参加された方々が
お話されていたことが、非常に印象深い1日となりました。(1991年卒)